飛蚊症治療・手術
飛蚊症(ひぶんしょう)治療、飛蚊症の手術・レーザー治療について
飛蚊症は、明るい場所や白いものを見つめている時、蚊などの虫、クモの巣、ゴミ、あるいは雲のような浮遊物の影が目の動きに追随して見える症状です。加齢などに伴う生理的な飛蚊症と、病的な飛蚊症があります。
生理的な飛蚊症の場合、加齢などに伴う現象なので特に心配はいりませんが、場合によっては網膜剥離の初期症状や網膜裂孔、糖尿病網膜症の症状など、緊急を要する病的な飛蚊症が現れることもあるので、症状を自覚したら、まずは眼科を受診することをおすすめします。
飛蚊症(ひぶんしょう)のイメージ
正常な見え方

浮遊物がある視界

※画像はCGによるイメージです。見え方には個人差があります。
飛蚊症(ひぶんしょう)の原因
眼の中には、水晶体と網膜の間に硝子体という透明なゼリー状の物質があります。
その硝子体は通常透明ですが、加齢などによりゼリー状から液状へと変性する際、崩壊したコラーゲンの線維が結合して虫や糸くずのような浮遊物になります。これらが網膜上に影を落とすことで、文字通り「蚊」が飛んでいるような不鮮明な見え方になるのが「飛蚊症」です。
その多くは加齢によるもので、経年により硝子体が酸化することで濁ったり、硝子体を包んでいる膜がはがれる「後部硝子体剥離(PVD)」により、映り込む浮遊物の影が増えることによるのです。


飛蚊症への対応
従来飛蚊症は、手術で取り除くという選択肢もありましたが、そのリスクから、特に処置をせず経過を見るというのが一般的でした。しかし多くの方にとって飛蚊症は、様々な日常生活にも大きく影響する、大変煩わしいものです。
現在では技術の進歩により、手術を回避してレーザーで治療する方法が確立し、飛蚊症治療が以前よりずっと敷居の低いものとなりました。
当医院では、中四国初となるellex社製QスイッチYAGレーザー”ウルトラQリフレックス”を導入し、レーザービトレオライシスによる生理的飛蚊症へのレーザー治療にも対応する事が可能となりました。

レーザービトレオライシス(飛蚊症治療)の特長
外来で実施可能な治療法
最先端の眼科用ナノ秒パルスYAGレーザーを使用して、低出力のレーザー照射で生じる衝撃波と組織蒸散効果により硝子体の索と混濁を蒸散させる、低侵襲性で、痛みを伴わない治療法です。
治療時間が短く、合併症が少ない。
治療1回あたりの所要時間は約15-20分で、十分な治療結果を得るために複数回の治療が必要になる場合がありますが、非常に効果的であるとともに合併症の発生率が低い治療法で、安全性が高いのも特長です
各患者様への適応
YAGレーザーは、安全性の高い専用機器ですが、誤照射による水晶体や網膜の損傷や白内障、また網膜・硝子体出血が起こる可能性はゼロではありません。そのため、水晶体から2~3mm以上かつ網膜から3~4mm以上の距離を保った状態で正確にレーザー照射することが必要で、患者様の状態や特性によっては、医師の診察により、治療を受けることができない場合があります。
専門医による十分な検査と診察により、治療の適応・否適応の判断をいたします。
専門医による十分な検査と診察により、治療の適応・否適応の判断をいたします。
「改善」と「完治」
ビトレオライシスによる治療の目標はあくまでも「改善」であり、「完治」ではありません。完治を目指すにはより高度な手術等の選択肢もございますので、医師にご相談ください。
飛蚊症治療のイメージ


- レーザービトレオライシス [保険外診療]
- 初回
- 100,000円(税込 110,000円)/片眼
- 追加照射
- 50,000円(税込 55,000円)/片眼(1回につき)