小児眼科について

大切なお子様の「目」に関するご相談は、視能訓練士*が多数在籍(12名:2023年現在)している当院までどうぞ。弱視や近視に関するお悩みの他、遠視、乱視、斜視、内反症、先天鼻涙管閉塞、先天色覚異常など、小児特有の眼症状は、なんでもお気軽にご相談ください。
また、近視進行抑制治療としてはオルソケラトロジーマイオピン点眼による治療もおこなっております。

*視能訓練士とは:視機能に携わる国家資格を持つ専門技術職のことで、元々は小児の弱視や斜視の視能矯正、視機能の検査をおこなう技術者の資格として1971年に誕生しましたが、現在では視能検査と視能矯正のスペシャリストとして乳児から高齢者の方まで、世代を超えて皆さまの大切な目の健康を守るお手伝いをしています。「ORT」の略称で呼ばれることもあります。

小児眼科

小児眼科

小児眼科

下の各項目をクリックすると詳細が表示されます。

弱視

弱視とは・・・
生まれてすぐの子供の視力は0.01程度です。成長の過程でモノをくっきり見ることで目や脳が刺激されることによって視力は発達し、6歳頃には大人とほぼ同じくらいの視力が完成します。
しかし、視力の発達期間に目の病気や異常などによりモノをくっきり見ることが妨げられると、視力の発達は遅れてしまいます。これを「弱視」と言います。

弱視の原因と治療・・・
弱視のおもな原因として遠視、乱視、斜視などがありますが、いずれにしても重要なことはこれらの異常を早く発見して、早期に治療を開始することです。視力の発達期間が過ぎてしまうと、治療しても視力の向上は難しくなります。
遠視や乱視などの屈折異常が原因の場合は、ピントを合わせるためのメガネをかけてモノをくっきり見ることが、治療の基本となります。斜視や片目だけ弱視の場合は、アイパッチで良い方の目を隠して悪い方の目を強制的に使わせる訓練なども必要です。
当医院では専門的な知識を持った視能訓練士と協力して、弱視の治療・訓練を行っております。

大切なお子様の目を守るために・・・
お子様が自分から「見えにくい」と言うことは少なく、また片目のみの弱視の場合は反対目でカバーするため、保護者の方がお子様の視力が悪いことに気付くのは難しいです。視力検査をして初めて分かる場合がほとんどのため、「 三歳児健診 」を受けていただくことを強くお勧めします。
上記のように、弱視は早期発見が治療成功のカギとなりますが、6歳を過ぎて弱視が発見された場合でも、治療により10歳頃まで視力が向上し改善したケースがありますので、決してあきらめないで、一度当医院にご相談ください。

近視進行抑制治療
マイオピン点眼

幼稚園年長〜小学生くらいまでのお子様用の、軽度~中度の近視の進行を抑制するための点眼薬です。
子供の眼軸長(眼球の奥行)は成長と共に伸びるため、本来のピントが合う位置がずれることで近視が生じる場合が多くあります。 一度伸びた眼軸長は戻りません。近視の進行抑制には眼軸長を伸ばさないことが重要です。数年間の継続使用をお勧めします。(自由診療

オルソケラトロジー

特別にデザインされたハードコンタクトレンズを就寝中に装用することにより、角膜の形状を平坦化させ近視や乱視を矯正する治療法です。 レンズを外しても角膜の形状は維持されるので、日中は裸眼のままでクリアな視界が得られます。
その安全性と有効性から、子供のための近視治療として評価が高まっています。(自由診療

お子様に以下のような症状がみられる場合は、一度当院にお越しください。

  • まぶたがうまく開かない
  • 物を見る時に目を細める
  • 目が揺れている感じがする
  • 目の色が不自然に感じる(黒目が白っぽい、茶目が灰色など)
  • 画面やおもちゃを極端に近くで見る
  • 寄り目になっている
  • ものを見る時、顔を傾けている
  • いつも眩しそうにしている
  • 物にぶつかりやすい、転びやすい
  • フラッシュ撮影の時、目(特に片目)が不自然に光る

先端医療・手術

当医院では、一般眼科・小児眼科に加え、先端医療・手術にも積極的に取り組んでおります。

このページの一番上に