特殊にデザインされたハードコンタクトレンズを就寝中に装用することにより、角膜の形状を平坦化させ近視や乱視を矯正する治療法です。 レンズを外しても角膜の形状は維持されるので、日中は裸眼のままでクリアな視界が得られます。
また、現代の生活習慣の変化により若年層の近視が増加傾向にありますが、その安全性と有効性から、子供のための近視治療として評価が高まっています。
オルソケラトロジーの仕組み
装用前:近視の状態
人間の眼は入ってきた光を角膜と水晶体で屈折させて、網膜上で焦点を合わせることで像として捉えます。
近視はこの焦点が網膜よりも手前で結ばれるために、像がぼやけている状態です。
就寝装用中
オルソケラトロジーレンズ「オルソ®-K」はレンズの内側に4種類のカーブが施されています。
このカーブが型となり、角膜の前面をおさえて平らに変化させ、網膜上で焦点が合うように矯正します。
装用後
レンズを外した後も、矯正された角膜の形状は一定の間維持されます。この効果によって近視が矯正され、日中は裸眼のままでクリアな視界が得られます。
このような方におすすめいたします
職業上メガネの使用が難しかったり、コンタクトレンズの不快感から解放されたい方におすすめです。
一度手術した眼を元の状態に戻すことはできませんが、オルソケラトロジーでは装用を中止すれば、角膜は元の状態に戻りますので安心です。
子供のオルソケラトロジー治療について
有効性
近年、世界各地の大学や研究機関で子供の近視進行を抑える治療法としてオルソケラトロジーの研究が盛んに行われ、様々な文献で「50%程度の近視抑制効果を得られる」という報告がなされています。
特に子供は角膜がやわらかいためその効果が出やすく、治療の開始が早ければ早いほど近視の進行を抑えられるとの評価が、学会などで数多く発表されています。
安全性
眼鏡や従来のコンタクトレンズのような破損、あるいはズレの心配がなく、就寝中に装用するため、日中の生活への影響もありません。
また装用が夜間のため、ご自宅でレンズの洗浄、ケア、取り外しなどのリスクを伴う作業を親御さんが行えるという安心感があります。
治療の流れ
装用前に専門医が眼の状態や角膜の形状などを検査し、装用の適否を判断します。
適応検査はお時間がかかるため、午前は10:30まで、午後は16:00までにご来院ください。
オルソケラトロジーについて説明いたします。
内容をしっかりご理解いただいた上でご同意いただきます。
オルソケラトロジーの適応検査を行います。
(適応基準を満たしていない場合でも、可能な限り他の治療方法をご提案させていただきます。)
また、患者様がご納得いくまでカウンセリングいたしますので、ご不明な点は何でもご相談ください。
テストレンズを1時間程度装用して、患者様に最適な治療レンズを決定します。
決定した治療レンズを装用開始するとともに、今後の注意点などを指導いたします。
治療用レンズを就寝時に装用し、起床時に外せば、日中は裸眼で過ごすことが可能です。
治療中は定期検査も含め、しっかりとアフターケアいたします。
- オルソケラトロジー治療費用 [保険外診療]
- 両眼
- 140,000円(税込)
※上記費用には適応検査、レンズ代、3か月間の検査費用が含まれます。
その後も3か月毎の定期検査(検査費用:3,000円)が必要となります。
お支払いは、現金またはクレジットカード(各種クレジットカードの取り扱い可)となっております。
費用の件で何かご不明な点がありましたら受付にお尋ねください。
当医院でご提供する近視手術・治療のバリエーション
コンタクトレンズによる
メスを入れない近視治療
近視矯正手術・治療には現在多様な方法があり、患者様の状態やご希望によりその適応は様々です。
当医院では徹底した説明とカウンセリングを通して、様々な観点から患者様に最良な方法をご提案させていただきますので、安心してご相談ください。